新入社員のためのビジネスマナーシリーズ「規則正しい生活習慣編 」。
仕事するときの体はいつも元気ですか?
不規則な生活がつづくと集中力が落ちたり、記憶力が低下したりしてあなた本来の実力が出せなくなります。
社会ではチームワークが重要とされており、信頼を勝ちとることができなければいつまでたっても上司からいち戦力として認められることはありません。
信頼を勝ちとるステップとして、健康管理は社会人にとって必須スキルなのです。
今回は、健康管理の大切さと規則正しい生活の過ごし方について紹介しますので、ぜひこれからの人生に役立てていただければと思います。
1日寝なくても、若いから大丈夫という考えは捨てよう
大学時代は、朝まで友達とカラオケを楽しんでも大丈夫でした。
なぜなら、1日休んだとしても、同じ講義を受けた知り合いに助けを求めることができたからです。
しかし、社会人の場合は仕事の内容がひとりひとり違うため、助けを求めることができません。
極端な話、会社は本当に必要な人材しか雇ってませんので、もし仮にあなたが休んでしまった場合、その業務を担当する人がいなくなってしまいます。言ってしまえば、いつも体が元気で、休まず会社に出社しているだけでも自分の評価につながるのです。
経営者の視点にたって物事を考えよう
もし、あなたが自分のお金で人を雇うとき、寝る人やスマホをいじる人を雇いたいと思いますか?
国会中継で議員さんが寝ている姿をみて「国民の税金を返せ!」と怒りをおぼえるのと同じように、あなた自身も企業から仕事の態度をチェックされています。
自分のスタイルを貫くこと自体は否定しませんが、企業に勤めている間はあなたのスタイルと会社の企業理念がマッチしているのか確認した上で行動するようにしましょう。
もちろん、1番重要なことは「仕事で答えを出すこと」です。ただ、基本の姿勢として常に誰かから見られていることを意識し行動することも忘れてはいけません。
出世するにはイエスマンになること
たとえば、社長さんが「いくら2日酔いになって仕事ができなくても、会社には出社しろ」という考えの人だったら、飲み会へ積極的に参加したり、毎日朝早く会社に出社したりしたほうが評価は上がります。
わたしのまわりでも、実際に社長に名前を覚えてもらうため、わざと早く会社に出社する人はいました。すなわち「忠誠心」が評価されるのです。ただし、これは体が元気だからこそできるのであって、もし普段から寝不足気味で無理をしてまで朝早く出社していたとしたら、大きな病気もしくは事故につながるリスクが高まり、全くもって意味がありません。
健康管理を整えるということは、予定していなかったトラブルに見舞われても場にそくした対応ができることを意味します。
イエスマンになるにしても、体が元気でなければできないことを理解しておきましょう。
今回は、健康管理の大切さを説明していますが、あと、出世へ有利に働くスキルとして、上司の意図をくみとる力が必要になっていきます。もし、興味がありましたら以下のリンクをご覧ください。
規則正しい生活とは“体”の健康を第一に考え生活すること
実際に、規則正しい生活とはどういうことなのでしょうか?
答えは簡単です。以下の3つをおこなうだけです。
- 栄養バランスを考えて食事をとる
栄養バランスのとれた食事とは、ごはんなど穀類の「主食」を基本に、肉や魚、卵、大豆などのたんぱく質主体のメーンのおかず「主菜」、たっぷりの野菜、きのこ、海藻などの「副菜」、そして「汁物」を組み合わせた和定食が理想的です。そして、一日の必要摂取量を意識して、カロリーをとりすぎない工夫をすれば、ほぼ完璧です。
- 週2日以上30分以上の運動をおこなう
<全年齢層における運動の考え方>
運動習慣をもつようにする。具体的には、30 分以上の運動を週2日以上行う。
【科学的根拠】
体力(全身持久力や筋力等)の向上や運動器の機能向上のためには、4メッツ・ 時/週に相当する 1 回あたり 30 分以上、週 2 日以上の運動が最低限必要であることが、過去の複数のレビューで示されている。
【参考】「3 メッツ以上の身体活動(歩行又はそれと同等以上の動き)」
・普通歩行(3.0 メッツ)
・犬の散歩をする(3.0 メッツ)
・そうじをする(3.3 メッツ)
・自転車に乗る(3.5~6.8 メッツ)
・速歩きをする(4.3~5.0 メッツ)
・こどもと活発に遊ぶ(5.8 メッツ)
・農作業をする(7.8 メッツ)
・階段を速く上る(8.8 メッツ)「健康づくりのための身体活動基準2013」及び「健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)」について|厚生労働省より引用
- 1日7時間の睡眠をとる
日本人約11万人の睡眠時間を調べたところ、7時間(6.5-7.4時間)の人が死亡率が最も低く、それより長くても、短くても死亡率が高くなることが約10年間の追跡調査で分かった。米国の大規模調査でも7時間睡眠が最も死亡率が低かったが、今回、日本人の大規模調査でも同様の結果となった。
すごくシンプルなことなのですが、社会に出ると残業やら飲み会などで時間をとられてしまい、なかなかむずかしいんですよね。
とくにタバコをすわれている方は、簡単にはタバコをやめられません。厚生労働省の調べにおいて、職場でタバコをすう人は25.1%(平成27年度)もいますし、仕事成功のためにはタバコをすったほうが良い場合も中にはあります。
(1)喫煙の状況
職場で喫煙する労働者の割合は 25.1%[平成 25 年調査 31.7%]となっている
しかし、健康管理は大事です。完全にやめるのではなく、まずはすう数を減らす努力をし、病気のリスクを減らすべきでしょう。日々の心がけが、病気になりにくい元気な体を作る秘訣になるのです。
あと、メラビアンの法則というのがあるのですが、人の印象は55%見た目で判断され、38%は声のピッチやトーン、残り7%は話の内容で評価が決まると言われています。
見た目の印象で55%評価されるのであれば、ここを活かすほかないです。芸能人のように、個性を活かす仕事についているのであれば話は別ですが、そうでないのであれば、健康的な生活を心がけ、「あなたは健康管理をしっかりしてるなー」と思われる人間になりましょう。規則正しい生活をおくることができれば、間違いなく「健康面」でも「仕事面」でも良い結果につながるはずです。
生活が乱れる原因を洗い出し、改善すべきポイントを見つけよう
では、規則正しい生活をおくるために、どのように改善していくべきかですが、やはり頭にパッと思い浮かぶ原因をノートに列挙していくことが1番だと思います。
たとえば、以下のように箇条書きで規則正しい生活といえない原因をまとめます。
- タバコを1日20本すう
- 1日平均2,000歩しか歩かない
- 寝不足気味
すると、改善すべきポイントが見えてくるのではないでしょうか。
あとは実行期間を決めて改善目標、それを実現するための具体案を書き、逃げ道をなくしましょう。
- 実行期間:5月15日~5月22日まで
- タバコを1日15本までにする⇒家に帰ったら一切吸わない
- 1日5,000歩にする⇒家に帰ってから30分歩く
- 睡眠時間を1時間増やす⇒夜11時になったらスマホの電源を落とす
あとは、行動にうつしていけば、少なくても今の自分の生活より改善します。
筋トレと同じですが、少しずつ段階を踏んで改善していけば、耐性がつき、なれていきます。
ですので、実行期間後は、ちゃんと目標達成できたのか自分自身を再確認することが大切です。そのうえで、問題なくこなせるようであればさらにハードルを上げていきしょう。
段階を踏んでいくことにより耐性がつき、ステップアップできるようになります。
何のために、自分の健康管理を見直すべきなのか理解できていれば、ブレることはありません。
自分で、どちらにメリットがあるのか天秤にかけて、判断しましょう。
まとめ
社会人の必須スキルとして、体調管理がなぜ大切なのか伝わりましたでしょうか。
病気にならない体作りもそうですが、やはり「出世して良い給料をもらいたい」からこそ「見た目」も「適応力」も磨くのです。
毎日元気に出勤できるように自分の健康管理を行っていれば、突然の依頼が舞い込んできても、乗り越えられる可能性が今よりも高くなります。
逆に、不規則な生活をおくっている人は、なかなか自分の得意分野でしか体力が追いつきません。
自分が経営者であれば問題ありませんが、もし雇われている身であるのであればその環境になじむ必要があります。
とにかく若いうちは、職場で公私混同せず、自分自身の健康管理に気を配るようにしましょう。
絶対に、風邪を引いて休んでいるのに、タバコをすったりしないでくださいね。
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